総務の髙橋がブログをお送りします。
今日は、たくさんの方々のお話を聞くことができた、学びの多い濃厚な一日となりました。 ちょっと文章もながくなりますが、、
まずは、一人ひとりが取り組む「志」の授業から。

教室では、本を読んだり、パソコン検定に向けて勉強したりしている生徒の姿がありました。
こちらの生徒は、村山斉さん著『宇宙はなぜこんなにうまくできているのか』を読んでいました。
科学的でありながら文章がわかりやすく、とても読みやすいので気に入っているそうです。
また別の生徒は、親戚の方からおすすめされた本を読んでいました。 気になった部分を書き出してまとめながら読んでいるそうで、「読むだけより書いた方が頭に入る」と話してくれました。

パソコン検定を受験する生徒は、勉強だけでなく、初めて自分でネット予約をしたり、電話で予約確認をしたりと、実践的な経験にも挑戦しています。
予約を終えた後は、ほっとした表情を見せていました。

こちらはウォーキングの様子です。
昨日から、理事長長岡が勤務する千葉西総合病院の研修医の先生が、学園の視察・体験に来てくださっています。
小児科医を目指されている先生で、おとといから寮に宿泊し、生徒たちとも関わってくださっています。 とても柔らかい雰囲気で生徒に接してくださり、志の時間には一緒にウォーキングにも参加してくださいました。 生徒も、今の自分の状況をたくさん話すことができ、嬉しそうな様子でした。


午前中の座学では、若者サポートステーション・シナノ隣にある「上田市市民ICT推進センター」より、斎藤史郎様をお招きし、「インターネットの安心・安全な使い方」の出張講座を開いていただきました。

現代のネット社会において、
* セキュリティの自己管理
* ネット上でのコミュニケーション
* 心の在り方 * AIとの向き合い方 などについて、幅広くお話をしていただきました。


「セキュリティが切れています!」という脅しのような警告表示や、個人情報を盗もうとする迷惑メールなど、インターネット上には不安を煽る情報があふれています。
少しでも「おかしいな」と思ったら、 “別の手段で調べることが大切” というお話がとても印象的でした。
また、「アンケートに答えると抽選でプレゼント!」という広告についても、 「個人情報を提供する代わりにサービスを受けているという認識を持つことが大切」 というお話がありました。
ポイ活なども流行っていますが、ポイントを得る代わりに、購入履歴や行動データが収集されているという視点に、生徒たちも驚いていました。

生徒の反応が特に大きかったのは、「闇バイト」に関するお話です。 最近ニュースでも取り上げられている“トクリュウ”など、 「簡単にお金を稼げる」という言葉から登録してしまい、個人情報を渡したことで脅されてしまうケースについて、動画を交えて学びました。 顔写真、学生証、家族構成、勤務先など、一度情報を渡してしまう怖さについて、生徒たちも真剣に考えていました。
そして、 「もし巻き込まれてしまっても、一人で抱え込まないことが大切」 という言葉も強く残りました。

「みんながやっているから」という気持ちで判断してしまうと、自分で考える力や責任感を失いやすくなる。 SNSでのマウントやトラブルにもつながっていく―そんなお話もありました。
生成AIについてのお話も興味深く、 「AIは、今ある情報をもとに作られるもの。善悪の判断はせず、本当に新しいアイデアは人間の試行錯誤から生まれる」 という言葉が印象的でした。
生徒からもたくさんの質問が出て、活発な講座となりました。 斎藤さんは全国を旅するのが趣味だそうで、 「実際に現地へ行くと、ネットには載っていない情報がたくさんある。 一部分だけを見て“世界の全部”だと思わないことが大切」 という言葉にも、とても重みを感じました。

生徒たちからは、 「いろいろな注意点を知ることができた」 「知識だけでなく、心の持ち方も学べた」 「生活に生かしたい」 という感想が聞かれました。
心理学やご自身の体験も交えながらのお話、本当にありがとうございました。

さて、午後の授業は―― 5月から非常勤スタッフとして侍学園に加わった山嵜さんによる初授業! 山嵜さんはご自身で「ダイエットの会社」も経営されています。
学生時代は陸上競技の三段跳びに取り組まれており、その際の体重管理が、ダイエットを学ぶきっかけになったそうです。
会社名の「インプレス」には、“感動を与えたい”という想いが込められているとのこと。 今回は「ダイエット講座」を行っていただきました。
体型を気にしている生徒も多く、みんな興味津々です。
授業のポイントは3つ。
① 脂肪がつく理由を知る ② やせるための食事のポイント ③ やせやすい体づくり
まず大前提として、 「ダイエットとは、健康的な適正体重を目指すこと」 というお話がありました。
ネット上にはさまざまな情報があふれていて、「結局何を信じればいいのかわからない」という感覚は、多くの人が持っています。
では、脂肪がつく理由は何か。 山嵜さんによると、血糖値の急上昇が大きな要因になるそうです。
特に主食系は血糖値が上がりやすいため、そこを意識するだけでも変化が出やすいとのこと。 また、筋肉を落とさないために、食事はしっかり3食食べてよいというお話もありました。


さらに驚いたのは、 「カロリー計算は一切しない」 という山嵜さん流の方法。
私自身、「脂肪=油が原因」というイメージを持っていましたが、 油は体内でも必要なもので、過剰摂取してもある程度排出される仕組みがあるというお話が印象に残りました。
そして、やはり重要なのは筋肉! おすすめの筋トレとして、 * スクワット10回×3セット を紹介してくださいました。 「一気にやらなくても、分けてOK」という言葉に、生徒たちも挑戦しやすそうな様子でした。
筋肉づくりに欠かせないタンパク質についても学びました。
タンパク質の5ジャンルは、 *肉 、魚 、 卵、乳製品 、大豆
今日の給食の親子丼でも、鶏肉と卵でしっかりタンパク質が摂れるそうで、「これだけ摂れてるんだ!」と計算するのも楽しくなりました。
生徒からも、 「これは食べてもいい?」 「ご褒美の日を作ったらどうなる?」 など、たくさんの質問が飛び交いました。
最後に、 「ダイエット成功の鍵は、目標と期限を決めること」 というお話もありました。 小さな目標を積み重ねることの大切さを、改めて感じる授業でした。


そして最後は、今年度卒業予定の生徒による「卒業生授業」。 現在は休学しながら、フルタイム以上で働いています。 忙しい時期にもかかわらず、時間を作って来てくれました。

現在23歳の彼が入学したのは15歳の時。 「体験に来た時、生徒のみんなから思いやりを感じて、“ここしかない”と思った」 と話してくれました。
当時は、「人とうまく話せるようになりたい」という気持ちを抱えて入学してきたそうです。

私自身、入学当初から彼を見てきましたが、爽やかさの中に、話すことへの恥ずかしさを持っていた姿を思い出します。
学園での思い出ベスト3は、

17歳の時には、スタッフのお兄さんが働く油そば屋さんで勤務体験も経験。
初めての東京遠征で、盛り付けや接客などに挑戦しました。 うまくいったことも、うまくいかなかったことも、全部が経験になったそうです。
サムガクで成長したと思うこととして、 人との会話 、人を思いやれるようになったこと を挙げてくれました。
「入学当初は自分のことで精一杯だったけれど、少しずつ人のことを考えられるようになった」 という言葉が、とても印象的でした。 現在は川魚料理店で働き、勤続4年目。
最近、正社員にもなったそうです。

朝から予約確認、仕込み、魚をさばき、接客、片付けまで、本当に幅広い仕事を任されています。 「最初は失敗が怖くて挑戦できなかった。でも、やってみたら意外と大丈夫なことも多かった」 そう語る姿に、大きな成長を感じました。 社長さんとの関わりの中で、多くのことを学ばせてもらったそうです。
そして最後に、 「彼にとってサムガクとは?」 という質問への答えは 「青春!!!」 でした。
一番心が柔らかい時期をここで過ごし、彼らしさを失わず成長していった姿に、胸が熱くなりました。 在校生へのメッセージは、 「家族との時間を大切に」 今はご両親との時間がとても楽しく、貴重に感じるそうです。 人と関わり、仕事を経験する中で、相手との距離感や見え方が変わっていったのだと思います。
そして何より、 「人と話すこと」が課題だった彼が、今では 「お客さんと会話することが一番楽しい」 と言えるようになったこと。 これは本当に大きな成長だと感じました。 「もっと早く人に心を開けばよかった」 そう振り返る彼ですが、現場でたくさん学び、それを今の生徒たちへ伝えてくれる姿に、“生きたサムガクの授業”を感じました。

在校生たちも、たくさん質問をしながら真剣に耳を傾けていました。 誰が、誰に、何を伝えていくのか。 そのバトンが受け継がれていく姿こそ、サムガクらしさなのだと思います。 卒業生の成長を見て、心から送り出せる一日となりました。 学びの多い一日を、ありがとうございました。