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令和7年度卒業式特大号

みなさん、こんにちは!教頭の平形です。

7/12(日)は卒業式でした。

上田市サントミューゼ小ホールにて3名の生徒を送り出しました。

しかし、今回この舞台に立ったのは2名。
もう1名はこのような大舞台をとても苦手としています。

卒業認定会議の際にも話し合い、「舞台に立つことが卒業条件ではない。侍学園らしく、別の卒業式を用意することにしました。
もうひとつの卒業式は、7/14(火)に学園教室にて開催。その模様は、次のブログでお届けします。

さて卒業式第1弾はこちらの二人が主役です。

卒業証書授与。

理事長式辞(抜粋) 

とてもこだわりが強いだけのようにも思えますが、君のは「自分のこだわり」ではありません。君の他者に対する「圧倒的な優しさと慈愛に満ちた感情」の総意。たとえ一口分しか残されていない水が君の手にあったとして、君の前に同じように喉が渇いた人がいれば、君は無言でその一口分の水を相手に渡すだろう。(中略)

正社員として君が選んだ仕事も「誰かに幸せを薦める」仕事。きっとどのお客さんも、君の言葉に、君の声色に癒されているはず。胸を張って社会の中で君のとびっきり優しい言葉を響かせて生きてください。君がこの学園を選んでくれて本当に良かった。ありがとう。さようなら。

(中略)

誰もが学校に通えないと将来が不安になると脅迫され、誰もが高校に進学できないと人生が真っ暗と思い込む。真実ではない「曖昧な定石」を、この国の人々は「壊す」ことが出来ないでいる。壊すことが出来ないのに、その定石のせいで「苦しむ子どもたち」がたくさんいて「苦しむ子どもたちを抱きしめながら苦しむ親たち」がたくさんいます。

君も君のご両親も、あの日、その一人だった。中学を卒業後、進路が決まっていない君をご両親が学園に連れてきた。高校ではなく「サムガク」。両親の英断は一つ目の「破壊」。まさに純粋無垢そのものの表情を持った君が、体験通学を通して「ここにお世話になります」と言った英断が二つ目の「破壊」。(中略)

卒業面談で「ここを出た後、君は何を目指すのか。」の問いに「社長がいなくても、僕が千曲川を守ります。」とんでもなく強く、そして自信に満ちた顔で君はそう言った。わたしは恥ずかしくなったよ。自分はここまで自分の仕事に誇りを持っているのだろうかと。もう君は私の上に行ってしまった。私に出来ることはありません。だから卒業です。

高校ではなく「サムガク」を選んでくれてありがとう。君が作ってくれた道を、また誰かが歩けるように、私たちも頑張ります。ありがとう、さようなら。

ご祝辞をいただきました。上田市長 斉藤達也様 

長野県県民文化部こども若者局長 酒井和幸様 

障がい者ワークスデザインラボ株式会社 代表取締役 松野豊様 

卒業生答辞。(抜粋)

私は中学1年の秋ごろから学校に行かなくなり、人と関わる事を避けるようになり、毎日家の中で過ごしていました。中学を卒業して、高校進学の代に侍学園に入学し、心から「新しく始めて行こう」と決意しました。(中略)

今の職場でアルバイトを始めましたが、上手くいかない事も多く、何度も辞めたいと思いました。それでも「逃げてはいけない。何事も挑戦しなければ」という気持ちで踏みとどまり、続けることができました。そして4年目を迎えた今年の4月、正社員として採用して頂きました。苦手だった接客も、今では大好きになり、お客さんとの会話がとても楽しいです。

私は自分の人生であるにもかかわらず、その人生に責任を持つ事が出来ず、自分の進む道を選べずにいました。そんな私を両親は決して見放しませんでした。(中略)そしてわたしのためを思い、飲み込んでくれた言葉も、きっとたくさんあったのだと今では思います。(中略)学園祭の準備から本番まで参加できたことは、私にとって大きな自信になりました。「人と話すのが苦手」と話していた私が、ステージの真ん中で見た景色は、一生忘れられないものになりました。(中略)ここで経た数々の経験を胸に、これからも自分らしい幸せを探しながら歩んでいきます。

保護者謝辞。(抜粋)

思い起こせば8年前、具体的な将来と未来が見えぬ中、「生きる力」を身に付けると、本人と相談し、この学園の門を叩きました。(中略)息子が先の見えぬ中学生活をおくっていた頃、手に取った本の中に心に深く突き刺さったとある大学教授の書いた文章がありました。

(中略)

「カタツムリ物語」我々は閉じこもっているカタツムリの貝殻の入り口から棒を突っ込むのはただの破壊的な事だと知っている。何に安心するのかは分からないが、安全だと思うとカタツムリはそろそろと顔を出しツノを出す。少し待ちくたびれたからと言って、頭を挟んで2度と閉じこもらないようにすればどうなることだろうか。そんなことはせずにしばらく見守っていると、思う方向か否かは知らず、カタツムリは動き出す。思う方向に「指道」してやればよいのかもしれないが、そうすれば我々は「カタツムリはどこへ行きたいのか」と言う情報を失う。(中略)この学園で学んだ知恵と独歩で、自ら花の色を選んで、たとえ遅くとも前にしか進めないカタツムリのように、前へ前へと進んで行ってもらいたいと願ってやみません。

卒業の歌。 ↑

退場の際に在校生からお菓子で作ったレイを首にかけてもらいました。
これは沖縄の卒業式ではよく見かける風習らしく、沖縄出身の生徒のアイデアです。

卒業おめでとう!!

彼らの未来に幸あれ!


ここからは謝恩会改め「卒業記念パーティー」の様子です。

この日のための364日。
また次のステージへ向けて、卒業生も我々も走り出します。

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