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学級通信「サムライフ」vol,2959

みなさん、こんにちは!
教頭の平形です。



今日は丸1日「うえだ子どもシネマクラブ」に参加しました。
午前中は三好大輔監督の「まつもと日和」。
1960年代から80年代を中心に松本市で撮影された8ミリフィルムを市民から募集し、多世代の市民や学生、地元アーティストと協働しながら制作した地域映画。

全く知らない家族の日常記録に感情移入してしまう不思議な感覚。
作中の運動会のシーンなどは、笑いが起きるほどとんでもない競技が多かったです。
昔の運動会は、とにかく熱量が半端なくて、地域をあげての大事な行事だったなあとシミジミ思いました。

映画の後は全員で座談会。
映画の感想を自由に語り合いました。

私は1970年代生まれなので、懐かしさを強く感じましたが、生徒のみんなはどうだったかな?感想を聞いてみました。
「あの時代の日常を映像で見られるのは貴重な体験だと思った。」
「8ミリフィルムは羊皮紙色のイメージ。モノクロからカラーになっていくのも面白かった。」

「音声があるのは、めずらしくてアフレコかな?と思った。」

「湖が凍ってスケートができた時代。今はそうじゃないことを熱弁している方がいて、その視点が面白かった。」


お昼休憩をはさんで、午後は8ミリフィルムを「上田唱歌」に合わせて編集するというワークショップでした。

「上田唱歌」とは明治36年にできたもので、なんと38番まであります。
その中の7つを選んで、その歌詞に合う映像を選び、編集してもらって鑑賞するというワークショップ。準備が大変だったろうな~と思う反面、とてもお手軽に体験ができて助かるな~とも思いました。

丸一日、映画館で過ごした映画日和。
8ミリフィルムの中の世界は、いつもノスタルジックで、いい時代だったなあと思ってしまいます。きっとそれは、あの時代の「幸せになるための目標がシンプルだった」からではないかと私は考えています。
家を建て、車や家電を少しずつ買い揃え、休日にはデパートのレストランで食事をし、屋上の遊園地で遊んで帰る。
それが楽しみで、家族みんなが笑っていて。
今の時代はその全てがそろっていたとしても満たされない、何を目指せば幸福になるのかが分かりにくいような気がします。
幸せなのに、そのことに気づけないだけかもしれませんし。

いろいろ考える1日でした。
それではまた明日。

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