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学級通信「サムライフ」vol,2266

こんにちは。ブログ担当はガンマ小林です。今日は台風19号被災地へのボランティア活動に参加する日です。生徒たちが集合したら、協力して活動の準備をします。ボランティア活動にはたくさんの装備が必要なので、準備はとても大切です。

侍学園の継続的な被災地支援活動が認められ、補助金で一輪車や高圧洗浄機などの新たな装備を用意することができました。これでもっと効率よく作業できるようになるはずです。

いい装備が揃っていたとしても、最後は人の手が頼りです。今年最後の被災地ボランティア活動に出発です。手を振って静かに見送るのかと思ったら、なぜか突然軽トラックに追いすがって一緒に走る生徒。

各地の避難所やボランティア活動拠点は縮小されつつあるようですが、洪水の爪痕はまだまだ残っています。我々侍学園は、来年もできる限りの支援を続けていきたいと思っています。

居残り組は『チョイスタ』から。生徒たちはパターゴルフは上達してきたでしょうか?

午前中は理事長授業。人間はひとりだとものごとを自分で考えますが、2人、3人になると他人に同調しがちだ、という話から始まりました。集団になるほど、自分でものごとを考えなくなります。そういう意味では、ひとりで過ごす時間というのは大切です。

 

さて、その一方で、集団で過ごすときには、その場の話の流れを作っている『リーダー』に話を合わせていくことは大切です。例えば、誰かがテレビ番組の話を振ったときに、その流れを断ち切っていきなりキノコの話を始めたら、みんな困惑してしまうでしょう。『イニシアチブ』を察知する能力が必要になります。もちろん個人の主義主張を曲げる必要はありませんが、集団形成において『同調』も大切なことなのです。

そこでまずは『震源地ゲーム』をやってみることに。『鬼』に内緒で決めた『リーダー』の動きを、他の生徒が真似をします。『鬼』は全員の様子をみて、このなかの誰が『リーダー』なのかを当てるのです。

足をバタバタしたり、胸を叩いたり。全体を広く見回すようにするのがコツでしょうか。『鬼』になった生徒は、『リーダー』をうまく見つけることができた生徒もいましたし、間違えてしまう生徒もいました。ゲーム形式で社会の縮図を体験しながら楽しく学びます。

 

次は4人ひと組になり、付箋に何でもいいので思いついたものを書きます。上田城、ガンダム、スマホ、ラブライブ。いろんなお題がでました。そして付箋を混ぜて、自分に見えないようにおでこに張ります。他の人からは付箋が見えますが、その人自身には見えません。そしてお互いにヒントを出して話し合いながら、自分の付箋に何が書いてあるのか当てます。答えをずばり言ってしまうのは簡単ですが、それとなく伝えるのはなかなか難しいものです。

人と人をつなぐのは言葉です。相手が何を伝えようとしているか読み取ることができると、相手への恐怖が解消されます。そうした機能が人間には備わっているのです。

理事長はよく「我々は毎日『死』を経験している」という話をします。毎日眠り、そして目覚めますが、我々は誰も自分が眠る瞬間のことを覚えていません。そして世界を知覚しない睡眠のあいだ、自分にとって世界は存在しないも同然です。あれは私たちの『死』なのです。そしてそれから目覚めるというのは『奇跡』です。今日の出来事は今日だけのこと。そう考えれば他者への怒りも大したことではないと思えてくるはずです。

生徒たちは確実に変わって来ている、と理事長はいいます。ここにいる生徒たちは、侍学園に来た直後の状態だったら、このようなワークショップを楽しく過ごせるほど心を開いてはいなかったでしょう。でも今は、ここにいる誰もが笑顔でワークショップに参加しています。我々スタッフも、生徒たちの成長を日々感じています。

 

 

お昼は珍しく総務のクボさんが調理のお手伝いに。メニューはタンドリーチキン。余ったチキンは生徒スタッフで奪い合いです。

午後はミックスポーツの方によるヨガ体験。『ハタヨガ』という基本的なプログラムだそうです。「力を入れるのは簡単。難しいのは力を抜くこと」とおっしゃいます。ゆるやかな動きのなかにもときおり激しく筋肉を使う動きがあったりして、とても良い運動になります。

最近は小林も個人的にトレーニングに力を入れていますが、ヨガの動きは独特で、普段使わないような筋肉も使うので難しかったです。身体を支える体幹の筋肉が大事なのかなと思いました。

 

 

帰りの会の生徒コラムは、以前に山梨で起こったトンネルの天井崩落事故のお話。その生徒がそこのトンネルを通ったことがあるそうで、それがその事故が発生するわずか一週間前だったそうです。そのトンネルでは天井に天板が渡された吊り天井になっており、その生徒が通ったときも天井が低くて圧迫感、不安感があったのだとか。そのトンネルは4~5キロの長さがあり、事故があっても脱出は容易ではありません。トンネルは便利ですが、怖い部分もありますね。

ボランティア活動やカレー店営業によって、学園には生徒もスタッフも少ない一日でした。カレー店には、本日初めて生徒がひとり店舗の作業を手伝いに行きました。行く前はすこし硬い表情でしたが、帰ってきたときは晴れやかな顔をしていて自分もほっとしました。カレーレストランROUTE346は水曜日~日曜日の11時から15時まで、上田市役所向かいで営業しております。みなさまもぜひお立ち寄りください。

 

 

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