みなさん、こんにちは!
教頭の平形です。GWはいかがお過ごしでしょうか。
いよいよ第19回今人祭もクライマックス!
③ステージ・総集編
始まり始まり~~~~!!
こちらは時系列に沿って行きましょう。
12時から各ブースがオープンする中、ステージプログラムは13時からスタート。
まずは開祭式です。
オープニングの映像は、生徒の一人が監督となり、学園祭準備から当日を迎え、会場に入場してくるところまでを撮りました。
映像で生徒がドアを開けるのと同時に、本物の生徒たちが入場してくるという筋書き。
この凝った部分に気付いていただけたお客様はいらっしゃいますでしょうか・・・。
ステージに上がった生徒は8名。この10年で1番少ない人数です。
裏方を担当した生徒3名を加えると11名で作り上げました。
始めは生徒もスタッフもそのことが不安で仕方ありませんでしたが、時間も人手も足りない中、本当に本当に頑張りました。
生徒代表挨拶は生徒会長も副会長も不在の状況で、唯一生徒会役員の彼が担当。
かなり緊張していましたが、ゆっくりとしっかりと話し切りました。
その緊張感と安堵感が伝わったのか、会場では涙するお客様も・・・。
こうやって人は、壁を乗り越えて行くんだなと思わせてくれる場面でした。
開祭式はシンプルに終わり、13:30~最初のイベントプログラム フィッシュボウルがスタート。ひとつのお題を元に、それぞれの考えを話し合う参加型対談ワークショップ。
「当たり前とはなんだ~僕らはどう生きるのか~」をテーマに生徒・スタッフ・お客様と語り合いました。
話したい人は客席からでも参加できます。
ファシリテーターは栗原校長。
普段から対話を大切にする校長ならではの切り口で話を進めておりました。
中にはとても辛い実体験を話して下さるお客様も。
普段なかなか話せるテーマではないのですが、だからこそのお話をたくさん聞くことができました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
14:30~劇団夕暮れに歯磨き第2回公演「命という名のおむすび」。
出演 長岡秀貴 平形有子
作 平形ベースのほとんど長岡が書いた作品です。
エナジードリンクばかり飲んでいる中学生のチコが、夢の中の100年後の地球でクマ(ぬいぐるみ)に説教されるお話。
野菜やキノコ、貝や果物、肉や魚を最初に食べた人間は誰なのか。
生きていく為に、誰かが命がけで試したことがあるはず。
そうやって命は結ばれていったのに、今の地球はどうだ?
そんな感じのお話です。
15分と短いのに、二人してセリフが飛んだので、音響や画像担当スタッフが慌てふためいておりました。
芝居の後はそのままチャリティービンゴ大会!
ビンゴカードを購入していただき、はずれなしのビンゴにチャレンジ!
全てサムガクオリジナルグッズが当たります。
Tシャツや書籍、ノートやトートバックなど。
皆様楽しんで頂けましたでしょうか。
15:30~ステージは屋外へ移動。
飛び入り参加型パフォーマンス オープンマイクがスタート。
1人五分でなんでも表現OK。
歌を歌う人。
自作の小説を読む人。
出版した本の紹介をする人など、何でもありです。
心地よい風と日差しの中、みんなかっこいいですね!
この時間の裏側で、屋内ホールでは生徒発表の最終リハーサルが行われました。
音響は神の耳を持つサポステ藤井統括。
照明は平形も所属する演劇集団SANADA CROSS―Bの方が担当。
彼らのおかげで安心してステージに集中できます。
17:00~沖縄校 生徒発表。
映像では沖縄の海をバックに生徒がエイサーを披露。
ドローンまで駆使した映像美が光ります。
この日の為に、たくさん練習してきました。
映像と実演のコラボということで、沖縄の獅子舞いが登場。
酒飲みの精霊チョンダラーが獅子を連れて会場に現れます。
しかしチョンダラーは酔っ払いにからまれピンチに。
それを獅子が助けます。
助けたお礼にチョンダラーは獅子にエイサーを披露するという流れ。
獅子の中はなんと二人の女性スタッフ!
精霊も女性スタッフが担当!
これほんとハードで汗だくになる動きなんです。
映像の前では沖縄校校長の坂本が太鼓と歌を合わせて披露。
魂の叫びです。
途中から、衣装も登場のタイミングも忘れたスタッフ森田が参戦。
忘れたわりに完璧なタイミングと雰囲気作りはさすがです。
今回、映像にも出演し、エイサーを披露してくれた沖縄校の生徒が上田入りしてくれました。
エイサー、カッコよかったよ~~。
沖縄チームが頑張っているのが分かったので、上田も負けていられないと頑張れました。遠い沖縄で共に学び成長を目指す仲間がいることは本当に励みになります。
初めての上田、どうだったかな?
会場が一気に沖縄ムードになった中、いよいよ上田校の生徒発表です。
タイトルは「夜明け前」。
夜に浸り、夜に守られてきた自分が、光を求めて手を伸ばす。
そんな瞬間を表現しました。
例年生徒のやりたいこと全部詰め込んだ15~20分の舞台を作っています。
今年もダンス、和太鼓、バンド、群読、人形、青年の主張、クラッカーとまあ自由な希望を全部入れ。
前説は二人合わせて間もなく100歳の二人が担当。
まずはスタッフ森田指導のコンテンポラリーダンス。
1体の人形と人形のような人間。
そこへ人間が現れ、人形になりかけた人間を動かしていく。
ショパンの「別れの曲」で踊ります。
最後に全ての人間が去り、1体の人形が残される。
それを置いていく寂しさと愛しさ。
置いていかなければならない決意。
そういったものが表現できればと思いました。
ダンスの後は一気に和風に。
和太鼓が流れ、ステージ下手の壇上に若者が1人ずつ登ります。
「青年の主張」です。
段の高さは2mほど。
初の試みの舞台セットです。
茨木のり子の詩を叫ぶ人。
生きるを叫ぶ人。
自分の願いを叫ぶ人。
和太鼓とクラッカーと拍手で会場中が彼らを応援してくれました。
青年の主張に続いて、7人の和太鼓演奏。
和太鼓が得意な子、苦手な子が入り混じっての演奏です。
練習の時、「自分は下手だから、邪魔しないように出ない方がいいのかなと思う」と相談してくれた子がいました。
その子は、練習も恥ずかしくて出来なかったのですが、毎日、他の生徒がついてくれて、本番は見事な太鼓を打ちました。
この指導は真田六文銭太鼓の清水さんにお願いしました。
清水さんも涙するほどの出来栄えです。
太鼓を借りる日までは、教室の机を新聞紙を丸めたバチで打ち続けた努力が報われました。
太鼓から群読へ。
夜明け前の彼らの心中を表現しました。
本番、声も感情も表情も、稽古の100倍良かったと思います。
自分の決めたラインを超えていく瞬間がここにもありました。
そしてグランドフィナーレ。
「ピークドイエロー」という曲を、生徒・OB・スタッフが演奏。
全ての生徒・スタッフがステージに上がって歌い叫びました。
正直めちゃくちゃでしたが、迫力だけは伝わったのではないでしょうか。
そのまま閉祭式です。
誓いの言葉を生徒が1人1人話します。
今回、忙しすぎて、誓いの言葉の説明など出来なかったのですが、生徒のみんなはそれぞれしっかり用意していて、我々の心配など吹き飛びました。
これだけの観客の前で、これからの自分を宣言するってとても勇気のいることです。
それを堂々と行う彼らを誇りに思います。
最後は理事長のオリジナル曲「夜の咆哮」を生徒と歌います。
毎年のテーマに合わせた曲は、サムガク魂の塊。
生徒へのプレゼントでもあります。
18時には全てのプログラムが終わり、初めての試み後夜祭がスタート。
キャンプファイヤーと焚火、おにぎりと飲み物、お菓子などが用意されているだけで、特に内容を決めていなかったのですが、それが良かったようです。
生徒・保護者・スタッフ・お客様も一緒に、ゆったりと火を眺めながら過ごしました。
風が少し強くて、200個用意したキャンドルライトは消えてしまいましたが、生徒が頑張ってつけなおしていました。
さて、これにて全3回の今人祭特大号は終了です。
もっといろいろ書きたいこと、伝えたいことはありますが、私個人の感想になりそうなのでこのへんで。
ご来場いただいた皆様
ご支援・ご協力いただいた皆様
心より感謝いたします!!
今人祭でヘトヘトなはずの彼らが、翌日の片づけを少人数で頑張りまくり、2か月かけたものを僅か半日で元の教室に復旧させたことが、彼らの成長を物語っています。
次は卒業式へ向けて、また新たな日々がスタートしました。
彼らのこれからを、どうか見守って頂けたら幸いです。