今日のブログは総務髙橋が担当します。
大雨からのスタートとなりましたが、
明日はいよいよ今年度最大の大登山。今までの登山の中で難易度の高い2500mを越える山、小河原ヒュッテからスタートし蓼科山の頂上を目指して登ります。
夕方までも雨が降っていましたが天気予報が前にずれ込み、明日は晴れるようで決行できそうです!
今日の午前中には、登山の事前学習をしました。
当日の流れは、7時15分には学園を出発し、9時に登り始める予定です。
全工程5~6時間。終了目標は、16時~17時ごろには学園へ戻れる予定です。
まずは蓼科山の頂上を目指し、帰りに亀甲池、双子池を通る行とは別のルートを通り、下山する予定です。
写真のようなコースです。
今はとても景色が良い時期ですが、蓼科山の山頂はとても寒いそうです。
防寒、日焼け、水分補給対策など、実際に下見に登ったスタッフが注意ポイントやアドバイスをしました。
面白アドバイスとして、下見の時には、お菓子のスプリングをリュックにさして登っていた方がいたようで、とても美味しそうに見合えたそうです。普通のポテトチップスだと、標高の高さでパンパンに袋が膨らんでしまいます。
他にも、食料飲料が欲しくなっても、山で買うと3倍近く価格が高いので、自分で持っていく水の量を考えることも必要になります。
負担を少なく登るために、靴に防水スプレーをすることや、途中茂みがあり木々に手をついて登るところもあるので、軍手をもっていくといいなど、事前に知っておくと良い情報を共有しました。
コースが枝分かれになる地点もあるので、後半隊列が前列と離れて長くならないようにスタッフがつきながら全員安全第一の完歩を目指します。
今までの登山の中では一番きつい山なので、途中でショートカットができない、
滑りやすい地点もあり、とにかく膝にくるそうです。
いろいろ心配してしまうと、尻込みしてしまいます。
この登山の目的は、一歩一歩進めば必ずゴールできること。
孤独であり、孤独じゃない。やるか、やらないか。
なかなか一人だと経験しないことへの挑戦を一人ひとりがサムガクという一つの集団んお中で経験できることは、とても意味があることだと思います。
今までの登山で校長が言っていた「前に進む一歩一歩は自分を決して裏切らない」ということで、限界を超えたその先の経験があればと思っています。
嬉しいことに明日は普段なかなかゆっくりと生徒と過ごすことができない総務、給食スタッフやOB、サムガクにずっと関わって下さっているレジェンドも加わり、山登りに向かいます。私は残念ながら今回参加できず、とてもとても残念なのですが、、、みんなの帰りを待ちながら気持ちを合わせています。
事前学習のあとは、卒業アルバムづくり。
入力仕方のおさらいと、写真選別をしました。
昨年同様、しまうまプリントを利用して作成します。
お昼は先日採ってきたたけのこが入ったご飯でした!しゃきしゃきでおいしいです。
さて、午後の授業はシゴトーク。
上田市議の広報広聴委員会を代表して金沢広美さんと齊藤加代美さんが市議の仕事についてお話に来てくださいました。
市議の仕事ってどんな位置づけでどんなことをするんだろう。。。
市議ときいただけで、難しいイメージはないでしょうか?
そんな難しさがお二人のお話をきいて、180度変わり、私たちの身近な存在であることを
本当に易しく教えてくださいました。
仕組みを簡単にいうと、
上田市は15万ちょっとの都市で、
その中で市議は定数30名。選挙でえらばれます。
任期は1期4年。
市議会をひらき、市民の為の約1200億円あるお金が適切に市民の為に使用されているか、そういった議論をしている仕事です。
市長や市の職員約1500人が執行機関とすると、市議会は議事機関になります。
4つの常任委員会の中に所属し、議案などを詳しく審査する役割です。執行機関が、こういうことをしたいよと言うことに対して、市議会が年4回お金の動きや内容を審査しています。
聞いてみると非常にシンプルな構造ですね。
他、生徒やスタッフが聞いてみたい質問を易しく答えてくださいました。
以下質問にお答えいただき発見があった部分を紹介します。
Q どんな人が議員になれるの?選挙にでるにはお金がかかりますか?
A 選挙に出るにはその地域に住民票があればなれます。公職選挙の立候補者は供託金(市議会議員は30万) をはらいます。市長の場合は100万はらう。ある程度ちゃんと票がとれればお金が戻ってくる。
それ以外にも、お金はかかります。
公民館かりたり、ポスター代印刷費郵送代、ほかボランティアさんの力もあって人それぞれかかる額が違いますが、大体100~200万円くらいかかっています。
Q 給料はいくらですか?
A 月々44万3千円が給与(保険などここから引かれるので手取りは違います)
上田市は15万都市なので、兼業せずに市議だけをやっている人が半分くらいいますが、
小さい市町村は兼業の方が多いです。
Q なぜ市議になろうと思ったのか
この質問の答えはお二人とも、会社員の仕事をしていて周りの方々のすすめで、市議になる覚悟をしたそうです。
「やりたくたってできる仕事じゃないよ、人の後押しがあって誰かがやってみたらと言われないとできない仕事だったから、やってみたら?」など身近な方の後押しで、市議になる決断したそうです。市議になることは自分の意見を通すことだけでなく、仲間を増やしながら、応援する声があるからこそ選ばれる。あとはこうしたいという想いがあってできるという言葉が印象的でした。
ただ、4年の任期があるということはシビアな部分もあり、
銀行でクレジットカードも作れない、ローンも組めないという面もあるそうです。
Q 議会以外はどんなことをしていますか?
議員には一般的な休暇はなく、議会や市の行事に出席するほか、市民の声をきくことも大切な仕事で、お二人ともそれぞれの過ごし方を教えてくださいました。
金沢さんは、10年間見守り隊をやっていて、学校に行けない子をおくっていったりしているそうです。
その繰り返しの中で、いろんなことに出会い、歴史を目の当たりにする、エネルギーをもらう、議員でなかったらやっていない、議員であるからできたというお話しをお聞きしました。
齊藤さんは元から街づくりの仕事をされていたので、びっしりスケジュールが詰まっていました。繋がりを大切にして、自分が誰かの役に立ちたい、自分が何ができるかなという気持ちで欲張って動いているとのことでした。
齊藤さんの働きは、実際、私が産後ケアの情報を集めていた時に、情報を発信しているのを何度も拝見し大変助かったので、有言実行で素晴らしいなと感じました。
お二人とも本当に必要だと思うことを自分で考えて行動されている方だなと思った印象でした。今日お話ししてみて、より身近な存在になりました。
お話をきいていると本当に面白い!
分かり易い言葉で、親しみやすい雰囲気です。自分の声はたった1かもしれませんが、それを集めて声を上げてくれる人がいれば、世の中の変化につながると感じました。
最後にお話しをきいて、市議になりたいと思った人はいる?という質問に、
生徒でも一人手を上げてくれました!!
最近、外部講師の方々やスタッフの研修、シゴトークなどで様々な方に出会いますが、 共通して、授業をする側が教える形ではなく、受ける側にもリスペクトの気持ちを持って授業をしてくださっている姿勢の方が多く、こちらが自然と心を開けるようにお話ししてくださっていて、楽しい授業が多いです。
今日の市議のお二人からも学ぶことがとても多く感謝です。