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学級通信「サムライフ」vol,2597

みなさん、こんにちは。
教頭の平形です。

久しぶりの雨降り上田。
通常授業日ではありますが、子どもシネマクラブの日でもあり、二人の生徒がサムカフェに立ってくれました。


今日のワークショップはごみ箱作り。
いつもこどもたちがゴミの捨て場に困り、スタッフに手渡ししてくれていたので、自分で捨てられるように、(しかも楽しく捨てられるように)、ごみ箱を手作りすることにしたんです。

工作の得意な生徒が、可愛く作ってくれました。
サムカフェはとても自由な空間ですが、「自分で使ったものは自分で片づける」「ありがとうを忘れない」などみんなが気持ちよく過ごせるように、大切にしていることがあります。

それを「こうしなきゃダメだよ」ではなく、自然に優しく身につけていくことができたなら、そんな素敵なことはありません。

本当に優しい世界や空間とは、好き勝手に自分の思いだけを通せるような場所ではないのだと思っています。

さて一方、学園では、7月の卒業式に向けて、卒業アルバムや文集をどうしていくかの話し合いになりました。

「例年通り」という言葉は、サムガクには存在しません。
前年までのことは、もちろん参考にします。
しかし、必ず「なぜ、それをするのか?」を考え、その時々で状況が変わっていれば、意味を考えて、内容や方法を変えていきます。

その時考えられる最善を尽くすわけです。

どんなものが出来上がるのか、今年も楽しみです。

午後は近いうちに行われる舞台セットや照明のバラシ(解体・撤収)作業の事前準備を行いました。

高所作業用の足場を組むのですが、これを手早く組めるうちの生徒たちはとっても頼もしいです。
私自身、プラモデルとか、そういうものの組み立ては苦手というか嫌いなのですが、こういった足場とか、店舗で使う什器の組み立ては身につきました。

コツは意味から考えること。
これは何のために使う部分なのか。

高さを出すためのものなのか、移動させるためのものなのか、耐久性や安全性を高める為のものなのか。

それを考えながら組み立てると「なるほどな~。うまくできてるな~」と感心しますし、すぐに自分で組み立てられるようになります。

仕事を覚えるって、こういう事なんだよな~と思いながら、今日も楽しく、わずか8分で組み上げました。

その後はプロジェクターでバレエ鑑賞。
昨年12月に生徒・スタッフが出演した池村先生のEMUバレエ発表会のDVDです。

改めて観ても、面白いです。
びしっと闘牛士の衣装を身に着けた生徒・スタッフが、真剣な顔でステージに飛び出してくると、観ているこっちまで緊張して悲鳴をあげてしまいます。

それでも大勢のバレリーナの前で、堂々と踊る彼らを観ていたら、なんだか泣けてくるのも事実です。

「舞台は世界で一番大事なもの」

ムーミンに出てくるエンマの言葉。
「そこへ行けば、誰でも、自分にどんな生き方ができるか、見ることができる。

してみる勇気はなくても、どんなのぞみを持ったら良いか、それからまた、ありのままの自分はどうなのかを見ることができる。」

大切なものが詰まっています。

今日は帰りの会で「シンキングエラー」の話をしました。

いじめ予防プログラムに出てくる言葉で、いじめの加害者は間違った考え方によっていじめを正当化し、自分がいじめをしているという認識が持てません。

「あの子はこうだ」と思っているだけで、それは事実ではないかもしれません。

いじめに限らず、日常の中で、シンキングエラーがどれだけ多い事か。
あなたが心配していることは、事実でしょうか。
あなたが不愉快に思っていることは、どういう過程を経たうえの出来事でしょうか。
あなたが怒っているその言葉は、本当にその人が自分へ向けて発した言葉なのでしょうか。

事実を確かめずに、思い込みで生まれるネガティブな感情。
それまでの経験が邪魔をして、ポジティブに受け取れなくなってしまった状態。

それらを客観視させてもらえる環境があれば、世の中の悲しい出来事は減っていくはずなのに・・・とつくづく思う今日この頃です。

なんだか重たくなってきたので、この辺で今日はおしまい。
明日は雨も上がるようです。

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